Technique-技法について
版画技法シルクスクリーンと、アクリル絵具によるペインティング、和紙のコラージュを併用して1枚の絵画を創りあげています。
シルクスクリーンによる均一で平坦な色面、透明度の高いインクで刷り重ねることによって生まれる新しい色、刷り重ねにより下の版の画像が見え隠れするさま、同一の版による反復性、版による多様な表現に魅せられ、この技法を取り入れた作品制作に取り組んでいます。
一方、版だけでは表現しきれない深みのある空間を融合させたいと考え、アクリル絵具によるペインティングや和紙のコラージュを併用して1枚の絵画を創りあげています。
版と筆と和紙による薄いレイヤーを何層も重ねて創りあげる画面は、独特の色の深みや、視点がレイヤーを行き来する不思議なゆらぎを生み出します。幻想的なひとつの「風景」をそこに創造したいと考えています。
Theme-作品のテーマ
水面やその奥に見え隠れするもの、光の層の向こう側に漂うもの、幻のようだけど本当のもの、見えるのに掴めないもの、それらが行き交う曖昧なゆらぎの世界にたたずんで、心地よく身をゆだねることができるような風景を描くことができたらと思っています。
身近な日常で撮影した草花や樹々が版の元となっています。抽象化されたその形は、廻る季節のなかで感じ取った自然のエッセンスとして、生命感や包容力を醸し出します。
限定された「どこかの風景」ではなく、イマジネーションが広がる場所、あたたかく大きな自然に包まれる場所、心地よく安らぐ場所、観る人にとって自由な風景となることを願います。
Exhibitions-主な展覧会
1995年:個展 「軽やかな風景」 /フリースペースプラハ(札幌)
2000年:「ART 2000」/A.Jain Marunouchi Gallery(アメリカ・ニューヨーク)
2001年:個展 「1999-2001 Print Works」 /大同ギャラリー(札幌)
2003年:「Pacific Rim Art Now 2003」 /市立小樽美術館(小樽)
2005年:個展 「Kiyomi Yamada Works 2002-2005」 /コンチネンタルギャラリー(札幌)
2006年:「寒昴展」/ギャラリーどらーる(札幌)
2007年:個展 「水面の風景」/ギャラリーなつかb.p(東京・銀座)
2009年:個展 「水面の風景 Ⅱ」/ギャラリーなつかb.p(東京・銀座)
2010年:「brilliant wing 6」/アートコンプレックス・センター(東京・新宿)
2011年:個展 「水面の風景・天の風景」/さいとうギャラリー(札幌)
「かげ展」/北広島市芸術文化ホール ギャラリー(北広島)
2012年:個展/KINOTOYA Café ギャラリー(DAIMARU札幌店)
個展 「そらとみずのあいだで」/茶廊法邑(札幌)
2013年:個展 「Kiyomi Yamada Exhibition 2013」/ギャラリーミヤシタ(札幌)
札幌美術展 アクア-ライン /札幌芸術の森美術館
2015年:個展 「八月の森」 /ギャラリーミヤシタ(札幌)
びょういんあーとぷろじぇくと「まどの向こうに」札幌ライラック病院
第18回セルヴェイラ国際アートビエンナーレ (ポルトガル・セルヴェイラ)
2016年:植物区 /ギャラリーなつか(東京・京橋)
2017年:個展 「みずとひかり」 /ギャラリーミヤシタ(札幌)
2018年:個展 「水面の風景」 /GALLERY ART POINT.bis(東京・銀座)
2019年:個展 「水とひかり」 /DAIMARU札幌店美術画廊
個展 「水面トリップ」 /ギャラリーミヤシタ(札幌)
六花ファイル(第8期) /六花文庫(札幌)
2020年:個展「水面トリップ2020」 /GALLERY創(札幌)
びょういんあーとぷろじぇくと「陽だまり」 /札幌ライラック病院
2021年:札幌ミュージアム・アート・フェア2020-21 /札幌芸術の森美術館
JRタワー・アートプラネッツ2021/プラニスホール(札幌)
個展 「 Kiyomi Yamada Exhibition 2021」 /ギャラリーミヤシタ(札幌)
2022年:個展「みずとひかりの森」/にじのかかるところ(北広島)
2023年:「びょういんあーとぷろじぇくと」展 /札幌文化芸術交流センター
他、個展グループ展多数参加